NEW RELEASE on OCTOBER 30 #1
uniform experiment TRADITIONAL NAVY MELTON VINTAGE P COAT:¥94,500(tax.inc)
先週発売したPコートに続き、更にもう一型Pコートがリリースされます。
シルエット、生地、ディテール、既出のものとはまた違った魅力のあるプロダクトです。
古着が好きな方はご存知の方も多いかと思いますが、第一次世界大戦の頃に製造されていたUS海軍のPコートをベースにしています。一般的にファーストタイプ(13スター(サーティースター))と呼ばれ、現在のPコートの原型になったといわれるもの。
13スターとは、10個のフロントボタンそれぞれにアメリカの国章をあらわす13個の星を周囲にあしらったアンカーマークボタンからそう言われます。13個の星は、1777年にアメリカが合衆国として独立した時の州の数が13であったことに由来しています。
生地も特徴的で、Pコートの『P』=『PEA』とはもともと『粗い毛織物』を表し、18世紀にアメリカ海軍が改良して採用したのが始まりで、その当時の重量感のある生地を忠実に再現した高密度のメルトン素材を用いています。
シルエットは、一般的な現代のPコートよりも着丈が長く、ウエストがシェイプされたシルエット。
ディテールはというと、今も含めのちの年代に作られるPコートはマフポケット(手を温めるために、生地に切り込みを入れたポケット)がふたつついていますが、このコートはフラップポケットがさらに2つついています。
カラーも風をしのぐために顔半分を被うほど幅広なのが特徴で、補強のためのステッチも入っていて、これはのちの時代には見られないディテールです。また、内側によく名前や階級がステンシルプリントで施されていますが、そこにはUEオリジナルのミルスペックネーム。
細かなディテールワークや歴史背景も面白かったし、かなりこだわってこのUEバージョンを製作しました。
歴史の勉強は古着でした方もこの業界にはいらっしゃいます。現代ではお金を払っても作れる人がいないもの、様々な歴史、文化的背景から生まれた服が今の原型となっているものも多くあります。それを紐解いていくのも服に対するひとつの価値観だと思います。
是非、手に取って、袖を通してみて欲しい服です。
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